被災地訪問 [ 2011/ 7.15 記:関根敏伸]
がんばろう!岩手 [7月] 復興支援パーティー被災地訪問
釜石市
7月4日、被災地である釜石市と宮城県気仙沼市を訪ねました。
釜石では、野田武則市長と面談。40分ほど話しを伺うことが出来ました。
約1ヶ月ぶりの訪問でしたが、商店街にあった山積みのガレキが随分少なくなっており、復旧に向けた足取りが確実に進んでいる印象を受けました。
野田市長は、「他市町村と比べて、ガレキ処理のスピードが遅れている」と一部で指摘されていることに憂慮しておりましたが、その後の報道では、「撤去から最終処分までのガレキ処理を一括発注する事業に着手する」ことを発表しており、先駆的な取組みに、他県からも注目が集まっているようです。
また、「政府や与野党の関係者から、統一性のない様々な発言が発せられ、その都度、報道によって被災地の市町村が振り回されている」との現状を告げられ、政府の一貫した方針や方向性を明確に被災地へ示す必要性を指摘されました。
さらに、「国の現地対策本部の立ち上げに当たっては、現場により近い場所に置き、被災地のリーダー達と定期的にしっかりとした情報交換をもって仕事を進めるべき」との話も頂き、県連を通じ、国にもしっかり伝える必要性を感じているところです。
宮城県気仙沼市
宮城県においては、気仙沼高校を訪問。避難所と支援物資の取り纏めのリーダーを務めている友人の坂井政行氏を訪ねました。
現地は4度目の訪問になりますが、自衛隊の姿も随分少なくなり、避難所もだいぶ縮小化されていた印象でした。
坂井氏は、個人のネットワークで全国から支援物資を集め、ボランティアを束ねながら、物資の行き渡らない個人の被災者へ届ける活動を続けています。
仮設住宅が完成しはじめ、被災者も自立の道を歩むわけですが、現実はまだまだ食料も衣料も足りない現状に、 「行政の支援の網から取り残された人達のため、当分、このボランティアは続けていく」と言っております。
坂井氏自身も被災され、会社や工場、自宅も失いながらのこの使命感には、心を打たれます。 震災当時は、体育館一杯に支援物資があふれていましたが、現在は体育館の半分が、気仙沼高校の生徒の部活のために開放されています。被災地も少しずつですが、日常の教育環境が取り戻されつつある、そんな印象を受けました。
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